最初の「世界文学賞」

選者の言葉――第一回世界文学賞――岸田國士

 本年度の、すなはち、最初の「世界文学賞」を贈られるのが渡辺一夫氏の訳、ラブレエの「パンタグリュエル」(白水社刊行)ときまつた。ところで、年度内に出た書物は、「パンタグリュエル」であるが、それは氏の数年来続けてゐる仕事の後半部で、この機会に、前半「ガ...

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不幸な青年たちの祝福を祈りながら

 ワトソンは、青年たちに目礼し、心のうちでこの不幸な青年たちの祝福を祈りながら、船へ帰って来た。そして、その木片を支那語の通辞である広東人《カントンじん》羅森《らしん》に示した。 羅森は次のように訳した。

[#ここから1字下げ] 英雄一|度《たび》その志すところに失敗せば、かの行為は、奸賊《か...

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不幸な日本青年についての事件

          四

 不幸な日本青年についての事件が起ってから、三日目の朝、ワトソンは、他の一人の士官と一緒に海岸に上陸した。 よく晴れた一日だった。二人は海岸を散歩してから、市街の裏手の方へ回った。子供がうるさくついて来るので、手真似で追い払ったが、執拗《しつよう》にどこまでもついて来た。...

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