左右の女たち

「ア。そう」 高時は、左右の女たちへ、柔和な眼をくばって。「高資がああ言いおる。そもじらは暫時、遠くへ退がれ。また呼ぶからな」 言下に、女性《にょしょう》たちがみな長い黒髪を背に見せつつ静かに退がってしまったのを見とどけると、赤橋守時もまた、高資と共に膝をすすめていた。「昨夜来、まことに、お...

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高時の上意

 そこで、とどのつまり、高時の上意も充分いれたような最後の一案をねッて終った。そして、「しからば、これを以て、御裁可を仰ぐことといたせば、御一同は、各※[#二の字点、1-2-22]のお支度部屋へ退がって、暫時、御休息をとられたがよろしからむ」 と、人々に一応の退座をうながしてから、内管領ノ長崎高...

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祈祷僧

 たるに相違なく、事を、中宮御産にかこつけて、年々咒法の精を凝らし、かたがた、祈祷僧を通じて、叡山そのほかの僧団勢力と、密々の秘契《ひけい》をおすすめあるものと思われる。 幕府としても、今にして、善処なくば、北条氏百余年の治もついに危うからんか。――と、両探題からの報は、今にも、鎌倉の廂に、咒法の...

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